一条工務店は、住宅の設計・施工・販売・メンテナンスなどを手がける大手住宅メーカーです。仕事に対してやりがいを感じられるという社員がいる一方で、営業ノルマや勤務時間の過酷さなどから退職を検討している・退職者も多いのが現状です。
本記事では、一条工務店にお勤めの方で「辞めたい」と考えている方や続けられるか不安な方に向けて、「やばい」と言われている理由を紹介します。
また、「やめてよかった」と感じている退職者の詳細についても解説するので、ぜひ参考にご覧ください。
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「上司に退職の意向を告げるのが、面倒くさい……」
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退職希望者必見!一条工務店の基本情報
ここでは、企業口コミサイトの「OpenWork」と「リクナビ」に記載のある情報をもとに、一条工務店の基本情報について紹介します。
有給休暇消化率 | 35.1% |
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月間残業時間 | 33.1h |
年間休日 | 110〜120日 |
採用者数 | 2020年度:277人 2019年度:420人 2018年度:373人 |
離職者数 | 2020年度: 34人 2019年度: 62人 2018年度:117人 |
定着率 | 2020年度:87.7% 2019年度:85.2% 2018年度:68.6% |
平均年齢 | 36.1歳(2020年3月時点) |
2018年度に焦点を当てると、定着率が68.6%と低い数値であることがわかります。2020年度になると87.7%となり、退職者の数は徐々に減少傾向にあるようです。
しかし、平均年齢が36.1歳であることから、若手社員を長期的に育成していく、中高年になったときのポジションを作っていくという風土はあまりないのかもしれません。
「一条工務店を辞めたほうがいい」といえる理由
一条工務店を辞めるべきか辞めざるべきか、悩んでいる方も多いかと思います。
たとえば一条工務店の営業職の場合、結果を出せば出した分だけ評価される「完全実力主義」です。半期ごとの販売実績評価があり、目標に届かなかった場合は営業手当が大幅に減額、もしくは支給なしとなります。
なお、これらはエリアごとの事情は考慮されず、全国共通の評価制度が適用されます。都市圏などそもそも土地の確保が難しいエリアに勤務している場合は、売上をあげにくい厳しい環境下で営業活動を行わなければならず、厳しいノルマに追われることも少なくありません。
一条工務店での休日は、水曜と木曜の2日間です。個人顧客が相手ということもあり細かな顧客対応が多く、残業や休日出勤も比較的多い傾向にあるため、ワークライフバランスがとりにくいです。
とくに女性の場合は、結婚や出産などでライフステージが変化すると、長期的に働くイメージが持てなくなってしまいます。
職種によりますが、完全実力主義の評価制度や仕事量のバランスが自分に合わないと感じる場合は、転職を検討するのがよいでしょう。
口コミから徹底考察!一条工務店を退職した人に多い、その理由
転職口コミサイトなどに記載のある口コミをもとに、一条工務店を退職した人が在籍時に感じていたことをみていきましょう。
「一条工務店でパワハラを受けた」
各営業所で全権を握っているのが所長。適性を加味せずに営業時の成績だけで選ばれた場合,かなりパワハラ的な人物が居る。会社としては良い会社と思うがこういう所長が居る所は不幸です。私が転職を決意したのもそこが理由です。
引用元:転職会議 一条工務店の年収・給料・ボーナス・評価制度の口コミ
「一条工務店は営業ノルマがきつい」
2年目から接客が可能になるが、配属エリアによっては来場が全く来ない状況が続く。来場が来ない場合、過去に来場された方への訪問や電話が中心となる。この電話や訪問からの来場は可能性としてはかなり低い。このような状況下でノルマが課されても達成はとても厳しい。
引用元:OpenWork 一条工務店の就職・転職リサーチ
一条工務店をやめてよかった人・後悔している人の違い
実際に一条工務店をやめてよかったと感じている人と、後悔している人の違いはどこにあるのでしょうか。
やめてよかった人
一条工務店は、「主体的に考えて行動できる人材」を求めており、そのような人が評価されます。
また、営業目標も高めに設定されているため、人によっては目標に追われ続けることも珍しくありません。
そのため、設定された目標をクリアするために自ら計画を立て、着実に実行できるスキルが求められます。計画を立てることや、やりきることが苦手な人は、やめてよかったと感じるでしょう。
また、お客様対応が基本となるため休日に対応することもあります。ワークライフバランスを重視したいという方にとっても、同様に感じると考えられます。
後悔している人
設定される目標値は高いものの、売れば売るほど自分のインセンティブにもなり、会社からも相応の評価がされます。先述した口コミサイトを参考にすると、一条工務店の人事評価の適正感ランキングでは、2658社中68位と上位です。
「いまより評価されたい」と思って転職した場合、転職先で思っていたような評価が得られず、転職しなければ良かったと後悔する可能性もあります。
目指すキャリアで「辞めるべき」「とどまるべき」は分かれる
一条工務店の営業として結果を出せており、さらなるキャリアを積んでいきたい人や、営業の管理職を目指す人にとっては一条工務店はある程度良い環境であるといえます。
しかし、営業ではないポジションに異動を希望している人や生涯営業でのキャリアを考えていない人にとっては、一条工務店では次のポジションが見つけにくいかもしれません。
一条工務店を辞める方法
ここでは、一条工務店を辞める方法を紹介します。
「一条工務店の退職を検討しているものの、どのように退職を申し出れば良いかわからない」という悩みを抱えている方は、参考にご覧ください。
辞表を提出する
まずは上長に辞表を提出します。
辞表といっても、ドラマなどで目にすることが多い「退職届」は基本的には不要です。口頭で伝えて、上長が承諾すれば問題ありません。
退職の意思を伝える際は、メールなどで終わらせるのではなく、直接上長と話すことが好ましいです。まずはメールで「お話ししたいことがあるため、お時間をいただけないでしょうか」と連絡をいれましょう。
その後、面談にて退職意向を伝えます。このとき、退職を決意した理由を端的に、明確に伝えられるようにしてください。会社への文句や愚痴ととらえられないよう、お世話になった感謝の気持ちも伝えることを意識しましょう。
退職日を確定する
退職が認められれば、具体的な退職日を決めます。
次の転職先が決まっている場合には、「転職先の入社日を伝える」と、双方ともに納得して進められます。たとえば、転職先の入社日が4月1日の場合、前月の3月31日までに退職しなければいけません。「4月1日に入社が決まっているので、申し訳ありませんが3月31日付けで退職させていただきたいです」と伝えましょう。
このときに注意すべきなのは、退職を申し出るタイミングです。引継ぎなどの手続きがあるため、基本的には「退職日の1か月半〜2か月前」に伝えるのが社会人としてのマナーです。最低でも、退職希望日の1か月半前には伝えるようにしましょう。
業務の引き継ぎはしっかりと行う
退職日が確定したら、残りの期間でこれまで担当していたお客様の情報や業務を後任に引き継ぎます。退職するまでがその企業で果たすべき仕事です。できるだけ周囲に迷惑をかけないよう、しっかりと引き継ぎを行ってください。
辞表を受け取ってもらえない場合の対処法
配属先の上長によっては退職の意思表示をしても、聞く耳を持ってもらえなかったり、面談を設定してくれなかったりする場合もあるようです。その場合は「退職届」を提出しましょう。退職届の提出先は上長ですが、上長が受け取らない場合は、さらに上の立場の上長や、人事部に提出してください。
なお、民法第627条において「退職の意志を伝えてから2週間を経過すると、雇用契約は終了する」と定められています。退職に関して聞く耳を持ってもらえない場合は、「退職届を出した」という証拠を残しておくことが重要です。
一条工務店を辞めたあとが大切!自分にぴったりの転職先の見つけ方は?
一条工務店を退職すればそれでハッピーエンドではなく、その後どのようにキャリアを築いていくかが大切です。
辞めたことに満足して離職期間が空いてしまえば、「前職で何かあったのか?」「働く意欲がないのか?」と疑問に思われることもあり、転職先を探す際の足かせになってしまいます。
ここでは、次の転職先の見つけ方について「どのタイミングで」「何をしておくべきなのか」を解説します。
在職中にしておくべきこと
退職前の在職期間中にするべきことは「転職活動」です。一般的な転職活動の流れは、以下のとおりです。
- 転職サイトや転職エージェントなどに登録する
- 応募書類を作成する
- 気になる求人があれば応募する
- 面接を受ける
- 内定をもらう
- 入社する
人によりますが、転職活動をはじめてから転職先が決まるまでに2〜3か月ほどかかります。
そのため、退職が決まってから転職活動を始めると、次の転職先が決まる前に、一条工務店を退職することとなってしまいかねません。在職中に「求人サイト」や「転職エージェント」への登録を済ませておき、時間の空いたタイミングで求人を少しずつ見ておきましょう。
内定をもらうまでいかなくても、最低でも転職先企業の方向性を定めておき、応募を済ませる段階まで進めておくことをおすすめします。
求人サイトと転職エージェントの違い
在職中での転職活動には、スマートフォンやパソコンで気軽に転職活動ができる「求人サイト」や「転職エージェント」がおすすめです。
この求人サイトと転職エージェントは、似て非なるものです。
求人サイトでは、求職者が応募・内定・入社までの転職におけるフローを、ほぼ一人で進めます。
一方、転職エージェントは、応募・内定・入社の中の各所で、専任のキャリアアドバイザーが求職者のサポートを行います。
「一人で転職活動を行うのが転職サイト」「キャリアアドバイザーが伴走し、サポートしてくれるのが転職エージェント」と覚えておきましょう。
一条工務店に在職中の転職活動する際のコツ
一条工務店に勤めている人は、日々の業務や残業に追われ、転職したくても転職活動を始める時間や余裕がないという方も多いでしょう。
そのような方は、転職エージェントを利用することで、効率よく転職活動ができます。
たとえば、応募書類の作成アドバイスをしてもらえるため、書類作成のポイントがわかります。自分だけで作成したときよりも、書類通過率は格段に上がるでしょう。
また、求職者へヒアリングした情報をもとに、キャリアアドバイザーが膨大な求人数の中から、自分の条件や理想にあいそうな求人を探し出してくれます。そのほか、面接練習や企業別の対策情報をもらえたり、内定時は条件交渉も代行してもらえます。
転職エージェントは、日々忙しく時間がない方にとって強い味方となるため、活用を検討してみるとよいでしょう。
まとめ
一条工務店を辞めた後どのような仕事に就くべきか悩んでいる人や、働きながら効率的に転職活動を行いたい人は、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職活動を全て一人で行うのは難しいですが、転職エージェントを利用しながらであれば時間を有効に使い、転職活動が進められますよ。
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