仕事の悩み

上司の言動がパワハラだと感じたら要チェック!パワハラの典型例と対処法

パワハラに悩む女性
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パワハラという言葉は聞いたことがあっても具体的にどのような言動がパワハラにあたるのか、いまいちわからないという人もいるのではないでしょうか。

もしパワハラを受けているのであれば、身心が壊れてしまう前に適切な対処を行わなければいけません。パワハラ問題に適切に対処できるように、どのような行為がパワハラに当たるのか、パワハラを受けたときはどのような対処をすればいいのか紹介します。

「これってパワハラなんじゃない?」「パワハラにどう対処すればいいか困っている……」といった方は、ぜひ参考にしてください。

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上司の言動はパワハラなのか?まずは確認

上司の言動はパワハラなのではないかと少しでも感じたら、まずは本当にパワハラ行為に当たるのかチェックしてみましょう。

パワハラとは何なのか、どのような行為がパワハラに当たるのか紹介するので、上司の言動と照らし合わせてみてください。

パワハラとは

パワハラとは「パワーハラスメント」の略称で、その言葉通り「力を利用した嫌がらせ」のことです。職場における地位や立場の優位性を利用して、他人に精神的な苦痛や身体的な苦痛を与える行為のことを指します。

具体的にどのような行動がパワハラあたるのか詳しく解説していきます。

主なパワハラの種類と具体例

パワハラとはどのようなものなのか正しく理解するために、具体的にどのような行動がパワハラに当たるのか具体例を示しながら説明していきます。ここではパワハラ被害として多く見られる、6つのパワハラ行為について紹介します。

  1. 無理な要求をしてくる
  2. 期待しない、仕事を任せない
  3. 社内で孤立させるような環境づくり
  4. 身体的な攻撃を加える
  5. 精神的な攻撃を加える
  6. プライベートに過剰に入ってくる

1. 無理な要求をしてくる

一つ目に挙げられるのが、無理な要求をしてくることです。

人それぞれ持っているスキルや能力は異なるもので、会社では個人の能力に見合った仕事を割り振るのが一般的です。本人の能力から考えると到底できないような仕事を頼むことや、常識を超えた量の仕事を任せるのはパワハラに当たります。

ただ、社員の育成やポテンシャルを見込んで、あえて本人の能力よりも少しレベルの高い仕事を任せることはパワハラには当たりません。

2. 期待しない、仕事を任せない

二つ目に挙げられるのが、過小な要求をしてくることです。

無理な要求をするのとは反対に、本人の能力や経歴から考えてあまりにもレベルの低い仕事しか任せないこともパワハラに当たります。

たとえば、管理職についているにも関わらず、スキルを要しない誰でもできるような仕事しか任せないといったようなことが挙げられます。その他、正当な理由もなくほとんど仕事を任せないのも、パワハラといえます。

3.社内で孤立させるような環境づくり

三つ目に挙げられるのが、孤立をさせることです。

「無視をする」「周囲の社員に指示をして相手にさせない」など、仲間外れにするような行為はパワハラに当たります。また、社内での行動だけでなく、会社の飲み会に一人だけ誘わないといったような社外での行動もパワハラに当たると考えられます。

4. 身体的な攻撃を加える

四つ目に挙げられるのが、身体的な攻撃を加えることです。

殴る・蹴るといった暴力行為が該当します。どのような理由があったとしても、暴力行為は認められるものではありません。

また、直接危害を加えていなくても、胸ぐらをつかむ・物を投げるといったような脅しや威嚇と捉えられるような行為もパワハラになります。

5. 精神的な攻撃を加える

五つ目に挙げられるのが、精神的な攻撃を加えることです。

直接の暴力だけでなく、言葉の暴力もパワハラ行為に当たります。

名誉毀損にあたるようなひどい言葉や侮辱するような言葉を浴びせる、怒鳴りつけるなどの行為が該当します。

また、仕事をしていれば時には上司から怒られることもありますが、必要以上に長時間にわたって叱責したり、わざと他の社員がいる前で見せしめのような形で怒ったりするのはパワハラになります。

6.プライベートに過剰に入ってくる

六つ目に挙げられるのが、プライベートに立ち入るような侵害行為です。

もちろん、上司とプライベートの会話をすることもあり、楽しんで話をする分には全く問題はありません。

ただ、執拗にプライベートの情報を聞き出そうとする、勤務時間外に特別な用件がないにも関わらずしつこく個人的に連絡を取ってくる、といった行為はパワハラにあたります。

ここまで、どのような言動がパワハラに該当するのか、具体例を挙げて説明しました。では、このようなパワハラ行為を受けた場合はどうすれば良いのか、ここからは対処法を説明していきます。

パワハラ上司とうまく付き合う方法

会社で働く以上、上司との関係は簡単に変えられるものではありません。パワハラをしてくるような嫌な上司をもってしまった場合は今後どうすれば良いのか、パワハラ上司との付き合い方について紹介します。

なおパワハラまでいかなくても、感情的に嫌いだと感じる上司、そりが合わないと思う上司への対処法は下記の記事も参照にしてください。

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上司本人に困っているとさりげなく伝える

可能であれば、パワハラをしている上司本人に、言動に苦しんでいる事実を伝えてみましょう

パワハラをしている人は必ずしも意図的にやっているとは限らず、なかには無意識のうちにパワハラ行為をしてしまっている人もいます。

たとえば、社員の成長を期待するが故に過度にハードルの高い要求をしていて、厳しい言葉で叱責するのは指導の一環だと捉えているかもしれません。

しっかり話してみることで自分の言動がパワハラに当たるのだと気づき、対応が変わってくる可能性もあります。ただし、伝え方を間違えると「反抗的だ」などと思われ、さらなる関係の悪化を招いてしまうこともあるので注意が必要です。

直接的な言い方ではなく、角が立たないようにさりげなく困っていることを伝えるようにしましょう

仕事で早く成果を残すように努める

嫌な上司に屈せず、とにかく目の前の仕事に取り組むのも一つの手です。

どんどんスキルを向上させ、成果を出していけば自ずとあなたの仕事ぶりに上司も口出しをしにくくなるはずです。

社内からの評価も上がるうえにスキルも身につき、今後のキャリアを考えても決してスキルの向上を図ることが無駄な努力になることはありません。

必要以上に関わらないようにする

パワハラ上司と接する時間が減れば、嫌な気持ちになることも少なくなるでしょう。

仕事をする以上、上司と全く関わらないというのは難しいですが、最低限の会話しかしないで済むように質問をするときは、要点をまとめるなどコミュニケーションを減らすためにできることはあるでしょう。

仕事に支障が出ない範囲で、上司との接点を減らすことも考えてみてください。

まともに向き合わず言動を聞き流す

パワハラのような理不尽なことをする人にまともに向き合っていると、身心が非常に疲弊します

また、反応することでさらに相手の反感を買ってしまうこともありますし、嫌な顔をするのを楽しむような人もいるので、できる限り反応しないのが一番です。

パワハラ上司の言葉にはまともに向き合わず、さらっと受け流すように努めましょう。

第三者に相談する

自分の力では問題の解決が難しそうなときは、第三者に相談するのも一つの手です。パワハラ問題の相談に乗ってくれる窓口はいくつかあるので、困ったときは一人で悩まず相談しやすい窓口へ相談してみてください。

社内の相談窓口に相談

社内に相談窓口が設けられている場合は、ぜひ一度相談してみましょう

社内の相談窓口は、パワハラ、セクハラ等の問題に対処することを目的に設置されているものです。

相談内容に基づいて事実確認を行い、指導や処分を行うなど適切な対処を行ってもらえます。しっかりとプライバシーに配慮し相談者に不利益が生じることがないように対応してくれるので、「相談したことがバレて加害者との関係がさらに悪化するのではないか」「会社での立場が悪くなるのではないか」などと心配する必要はありません。

相談方法は企業によって異なり、直接面談する以外にも電話やメールなどで相談できる場合もあります。

産業医など外部の窓口に相談

社内に相談窓口が設置されていない、あるいは社内の相談窓口に相談するのは抵抗があるという人は、外部の相談窓口へ相談しましょう。

50人以上の従業員を抱える企業には産業医を置くことが義務づけられており、健康に関する相談が行えるほか、必要に応じて産業医から会社に是正勧告が行われます。

その他にも、幅広い労働問題に関する相談に対応している「総合労働相談コーナー」や、法務省が管轄している人権相談に関する相談窓口「みんなの人権110番」など、パワハラ問題の解決を助けてくれる機関はたくさんあるので上手く活用していきましょう。

法テラスなどの法律の専門家に相談

確実に問題を解決したい場合は、法律の専門家に相談、場合によっては法的措置も検討してみましょう。

法律の専門家に相談したくても経済的に余裕がないという人でも無理なく利用できる、法テラスという機関もあります。

法テラスは法的トラブルの解決を目的に、国が設立した機関です。相談内容に応じて適切な相談窓口の紹介をしている他、経済的に苦しい人に対しては無料での法律相談や弁護士費用の立て替えなども行われています。

直接弁護士に相談する以外にも法テラスのような機関もあるので、経済的な理由で泣き寝入りせずに、状況に応じて法的措置も考えていきましょう

家族や友人など信頼できる人物に相談

身近にいる人物に相談してみるのも良いでしょう。

話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることもあります。一人で悩みを抱え込まず、気軽に話せる人物に一度悩みを聞いてもらいましょう。

また、話してみることで客観的なアドバイスを聞くこともでき、新たな解決策が見つかるかもしれません。

自分一人で仕返しするのは危険だから避けよう

ひどいパワハラを受けると、相手に対して怒りを覚えるのは当然です。ただ、仕返しをするのは非常にリスクが高いので、避けた方が良いでしょう。

仕返しをすることで、相手からのパワハラがさらにひどくなってしまう可能性もあります。

また、仕返しをすることで、あなたが周囲から「ひどい人だ」などと思われ不当に評価を下げることにつながってしまう可能性もあります。

あなたのキャリアに傷がついたり、会社での立場が悪くなったりすることもあるので注意してください。

仕返しをしなくても、紹介したように上司と直接話したり第三者に相談したりするなど、パワハラ問題を解決する方法はあります。

誤った対処で事態を悪化させることがないように、適切な方法でパワハラ問題の解決を図りましょう。

いざというときのために、日頃からパワハラの証拠を集める

パワハラの相談をするにしても法的措置を取るにしても、パワハラの事実を証明する証拠が非常に重要になります。

証拠は短期間ですぐに集められるものではないので、日頃からコツコツとパワハラの証拠を集めておいてください。パワハラの証拠として、どのようなものが有効なのか見ていきましょう。

日頃の上司の言動をメモしよう

メモはパワハラの証拠として使えることがあるので、パワハラを受けた時は相手の言動をしっかり書き残しておきましょう。メモは内容が詳細であるほど、証拠としての有効性が高まります。具体的に、以下のことは記しておいた方がいいでしょう。

  • パワハラを受けた日付
  • 誰からパワハラを受けたのか
  • パワハラの内容
  • パワハラを受けた時の自身の気持ち

特にどのようなパワハラを受けたのか明らかにするために、パワハラの内容については細かく書いておく必要があります。パワハラを受けた場所や相手の言動など、当時の状況が第三者からもはっきりと分かるようにメモに残しておきましょう。

いざという時の証拠を集めるため、面談の時にはボイスレコーダーで録音

実際のパワハラの様子を録音した音声は、非常に有効な証拠となります。

上司と面談する際はボイスレコーダーを回しておくなど、必要に応じて録音をし、証拠をしっかり押さえておきましょう

最近ではペン型のボイスレコーダーなど、一見ボイスレコーダーには見えないような形のものも発売されており相手に怪しまれることなく簡単に録音が行えるようになっています。

また、事前に試し録りをしておくと、録り逃しも発生しにくいはずです。録音をしたつもりが「音声が録れていなかった」「ノイズが入っていて音声が聞き取りにくい」といった事態に陥らないように、事前の準備もしっかり行っておきましょう。

動画でリアルなパワハラの様子を証拠として残す

動画は簡単に偽造できるものではないため、音声と同じようにパワハラの事実を証明する非常に重要な証拠となります。

カメラに関しても最近では非常に小型で、録画していることが簡単にはバレないようなものもあります。

暴力を受けたり暴言を浴びせられたりしている現場を撮ることができれば、強力な証拠になるので必要に応じてカメラも携帯しておくと良いでしょう。

暴行の事実を示す医師からの診断書や写真

暴力を受けて身体にアザが残っている場合や怪我を負っている場合は、診断書も証拠になります

ただ、診断書だけで怪我が上司の暴行によりできたものだと決定づけるのは難しいため、パワハラが確かにあったという他の証拠も合わせて用意しておきましょう。

また、暴力を受けて体にアザなどができている場合は、写真を撮っておくことでパワハラの証拠として使えることがあります。身体的な攻撃を受けた場合は、忘れずに写真も撮っておきましょう。

嫌がらせメールは消さずに保存

メールを使って嫌がらせを受けた場合も、もちろんパワハラになります。

侮辱するような言葉が書かれているなど腹立たしい内容のメールを受け取ると、さっさと消去したくなってしまうかもしれません。ただ、メールも重要なパワハラの証拠になるので、消去せずに保存して残しておきましょう。

パワハラに耐え切れなくなったら考えるべきこと

上司のパワハラが悪化し耐え切れなくなったときは、確実にパワハラ上司から離れる道も考えてみましょう。嫌いな上司から離れるための、2つの方法を紹介します。

異動を申し出る

一つ目の方法は、異動をすることです。

部署が変われば、上司との関わりもなくなりパワハラに悩まされることもありません。

異動を申し出る際はパワハラがある事実をしっかり人事の担当者に伝え、事情を理解したもらったうえで異動ができないか相談してみましょう

転職をする

二つ目の方法は、転職をすることです。

転職をしてしまえば、上司と顔を合わせることもなくなり関係を完全に断つことができます。

また、パワハラが理由で退職をする時は、「会社都合退職」で退職することが大事です。「会社都合退職」と「自己都合退職」では、もらえる手当が変わってくるので注意してください。

パワハラ上司を見かけたときにできること

パワハラをなくすには第三者の働きも、非常に重要になります。

もし、自分が被害を受けていなくても、誰かがパワハラの被害に合っているのを見かけたらどう対処しますか。パワハラで苦しんでいる人を救ってあげられるように、パワハラを見かけた時の対処法も確認しておきましょう。

相談に乗る

パワハラを見かけたら見て見ぬふりをするのではなく、相談に乗ってあげましょう。

パワハラの被害を受けていても、なかなか自分からは言い出せずに一人で悩みを抱え込んでしまう人もいます。

特に上司からのパワハラは、告発することで今後の仕事や評価に影響が出るのではないかなどいろいろ考えてしまい、自分からはなかなか人に言いづらいものです。パワハラの相談ができる人がいるだけで、被害者となる人も気持ちが少し楽になるでしょう。

会社にパワハラの事実を報告する

誰かがパワハラの被害に合っているのを見かけた時は、会社に報告するのも一つの手です。

事態がさらに深刻化する前に第三者に間に入ってもらい、問題の早期解決を図りましょう。パワハラの加害者となっている上司よりさらに立場が上の人物や、社内に相談窓口が設置されているのであれば相談窓口を活用するのも良いでしょう。

まとめ

パワハラをずっと我慢していると身心に支障をきたすこともあるので、早期に対処することが大切です。

少しでも「これはパワハラかもしれない」と感じたら、紹介したポイントも参考にしながら上司の行為はパワハラにあたるのか確かめてみてください。

自分ではよくわからないという場合は、第三者に相談してみるのも一つの手です。第三者の目でパワハラなのか確かめてもらってください。

パワハラ問題の解決をサポートしてくれる機関は、たくさんあります。自分一人の力で解決が難しそうであれば人に頼り、早期の問題解決を図りましょう。