仕事の悩み

憎くて嫌いでうざい!クズ上司と付き合う心得と、それでも駄目なときの脱出法

嫌いな上司
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円滑に仕事を進めていくために切っても切れない人間関係。

それでも上手く付き合えなかったりする人はいるものです。それどころか相手の態度や言動がどうしても受け付けず、「嫌いだ」「このひとは苦手」「正直うざい……」と感じてしまう相手もいますよね。

そのような相手とは、あまり関わり合いにならないようにするのが一番です。しかし、その相手が毎日顔を合わせる自分の上司だった場合、そういうわけにもいきません

仕事に行くのがどんどん憂鬱になり、ストレスもどんどん溜まっていってしまいます。くわえて、仕事に対するモチベーションも下がる一方。 「理想の上司なんてドラマや漫画だけの話。自分の上司は最悪!」そんな風に悩んでいるあなたに、嫌いな上司との付き合い方のコツやこの状況を打破するための方法を紹介します。

なお、単純に「嫌い」を超えて、上司がパワハラにあたるような行動をしている場合は、別の対処法が必要です。具体的にどのような言動がパワハラにあたるか、またパワハラにあったときの相談窓口や、取るべき行動については次の記事を参照ください。

パワハラに悩む女性
上司の言動がパワハラだと感じたら要チェック!パワハラの典型例と対処法パワハラという言葉は聞いたことがあっても具体的にどのような言動がパワハラにあたるのか、いまいちわからないという人もいるのではないでしょう...

少しでも明日からの仕事が楽になるよう、この記事を参考にしてみてください。

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上司が嫌いと思って働くのは、実は少数派ではない

「こんな風に上司を嫌いに思ってしまうのは自分だけなのではないか…」
「周囲の同僚は上手く付き合っているように見えるのに、どうして自分は苦手に感じるのだろう…」

このように考えて悩んでいませんか?

安心してください。実は上司が嫌いだと感じている方は非常に多いのです。

某大手人材会社が行った社会人対象のアンケート調査によると、「実は嫌いな上司がいる」と答えた人は70%を超えており、嫌いとまではいかなくとも「上司に不満がある」と答えた人は90%を超えているという結果が出ています。

この結果を踏まえると、上司に対して不満を持ったり、「嫌い」といった感情を抱いたりすることは決して珍しいことではないのです。 世の中の大多数の人が、上司に対して何らかのストレスを抱えながら仕事をしているということが分かります。皆さん同じように嫌いな上司に頭を悩ませているのですね。

しかし、いくら嫌いと思っても露骨に態度をとると、会社でのあなたの立場が不利になることがあります。次の章では、気を付けたほうが良い行動について紹介しますので確認してみてください。

上司をウザいと思っても、気を付けたほうが良いNG行動

嫌いな上司に対し、

「何かアクションを起こしてやりたい!」
「できることなら上司を追い込んでやりたい!」

などと思っている人も多いでしょう。しかし、いくら嫌いだと思っても会社で気をつけた方が良いNG行動があります。

これらのNG行動は、上司との関係性をさらに悪化させたり、より事態を深刻なものにしてしまったりする可能性があるため注意が必要です。

「関係性は悪化しても構わない」「上司からどう思われても構わない」という場合でも一旦冷静になりましょう。

間違った行動を取ることで、反対にあなたが不利な状況になってしまったり、あなたの周囲からの評価を下げてしまったりすることにつながりかねません。 下記にNG行動をまとめていますので、このような行動は起こさないようにしましょう。

  • 露骨な態度をとる
  • 同期など社内の身近な人に相談する
  • いきなり他の上司に相談する

それぞれなぜ気を付けた方が良いのか、詳しく説明いたします。

露骨な態度をとる

いくら上司が嫌いだからと言って、それをあからさまに態度に出してはいけません。たとえば、

相手の顔を見て話さない
挨拶や返事をしない
明らかに他の上司と話し方を変える
すぐに反論や反発をする

といった態度は最悪です。「私がこんな態度を取ってしまうのは上司のせい」と思う気持ちも分かりますが、これらの行動は全て相手に対して不快感を与えてしまいます。

上司からすると、あなたが「態度が悪い部下」「敵意をむき出ししている部下」として映るため、より上司の態度や言動が強くなってしまう可能性もあります

そうすると、ただでさえウザい上司がもっとウザくなってしまったり、もはや対処不能になるほど関係性がより悪化したりと、良いことは一つもありません。

社会人として個人的な感情と仕事はきちんと分け、周囲の人と同じような態度を取るように心がけましょう。嫌いな上司とも適切な距離感を保ちながら仕事を進めていくことが重要です。

同期など社内の身近な人に相談する

「この辛い気持ちを誰かに話したい…」と、相談相手としてまず思い浮かぶのは、身近な存在である同期でしょう。しかし、すぐに同期に相談するのもやめた方が賢明です。

もしかすると相談しようとした同期が、あなたが嫌いな上司と上手く付き合っている先輩社員に内容を相談してしまうかもしれません。

その場合、あなたが上司を嫌っていることを上司本人に間接的に伝わってしまう可能性がありますよ。また、その同期も黙っているつもりでも、宴会の席などで気が緩んだ時など何かの拍子で上司に伝わってしまうリスクもあります。

この場合、上司からすれば、陰口を言われているように感じます。より深刻な状況に発展してもはや関係修復は不可能、取り返しのつかないことになりかねません。もし社内全体の雰囲気が悪くなったらその同期にも迷惑をかけてしまいます。

もしどうしても同期に話したいという場合は、とても信頼ができて口がかたく、周囲との関係性をよく理解しているかどうかしっかりと考えてから相談してください。

また、相談するときは誰がどこで聞いているか分かりません。社内であれば会議室など周囲に誰もいない空間、社外であれば会社から遠いカフェや飲食店を選ぶようにしましょう。

いきなり他の上司に相談する

「嫌いな上司と同じ役職の人に相談しよう」こういった行動もできれば避けた方が賢明です。

社会人のルールとして、業務上の相談は直属の上司にするのが一般的です。その直属の上司に、一度も関わり合い方を相談することなく、いきなり他の上司に相談することは避けるべきです。

なぜなら他の上司から突然、あなたが上司のことを嫌っていると本人に伝わったらどうでしょう。あなたの上司からしてみればメンツ丸潰れです。また、直接言ってこないことを陰口のようにも捉えられかねませんし、あなたが社会的な常識がない人間だという評価をされてしまうことにもつながります。

他の上司から冷静にあなたの上司へ不満を伝えてもらうことで、あなたが直接伝えるよりも上手くいく場合もありますが、一時的な対処にはなっても根本的な解決にならない可能性が高いです。

同じ会社に在籍する方に相談することに共通して言えることですが、もし相談した相手があなたと同じ意見だとしても、話が大きくなってしまい、徐々に社内で派閥ができてしまうなどの新たな火種になる可能性もあります。

部署の業務全体に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあるので、基本的には嫌いな上司に関することを社内の人に相談することはお勧めしません。

それでは、どのようにして嫌いな上司とうまく付き合っていけば良いのでしょうか。ここからは嫌いな上司とうまく付き合うための具体的なポイントを解説していきます。

嫌いな上司を乗り越きるためのコツ

ここまで読まれた方のなかには、

「結局、うざい上司とどう付き合えばいいんだろう?」
「泣き寝入りして我慢していくしか方法はないんだろうか?」

と思われた方もいるかもしれません。

しかし、そんなことはありません。 嫌いな上司を少しでもうまく乗り切るためにはどのようなことに注意したらよいのか、明日からでも簡単にできるマインド面でのコツをまとめてみました。

あなたのマインドや意識を少し変えてみるだけでも、行動や感じ方が変わり状況が改善することがあります。それでも状況が変わらない場合の対処法は、後ほど詳しく解説します。

うまく付き合うためのコツ
  • 上司の良い点を見つける
  • 礼儀正しく接する
  • 報告・連絡・相談を徹底する
  • 反面教師として捉える

具体的に解説していきます。

上司の良い点を見つける

今は上司の嫌なところばかりが目についてしまい、何を言われても素直に受け取れない状態になっていないでしょうか

上司の良いところを見つけることで上司を一人の人間として認めることができます。それによって自然とあなたの行動が変わり、上司の態度も変わってくるかもしれません。このようにすると関係性の改善につながっていく可能性もあります。

「そんなこといっても、いまの上司には悪いところしかない!」「良いところがないから嫌いなんだ!」という感情が先に立ってしまい、長所を見つけることは難しいと感じる人もいるでしょう。その場合は、その短所だと思う点の見方を変えてみましょう。

「指示が大雑把で適当なところが苦手」なのであれば、「仕事の進め方を自分に裁量を持って任せてくれている」と捉えることができます。同じように「仕事を押し付けて上司は早く帰る」のであれば「自律的に仕事を終えられると信頼されている」と考えることができます。また「話が長くて説教じみている」のであれば、その上司は「熱意を持って指導してくれている、成長させようとしてくれている」のかもしれません。

いきなり上司を好きになることは難しいと思いますが、少しずつでも良いのでぜひ実践してみてください。意外と視界が開けていくかもしれません。

礼儀正しく接する

上司に対して、感情を態度に出さずに礼儀正しく接することを心がけましょう。

「社会人として当然のこと」「当然自分は間違いなく実践できている」、このように感じる人もいるでしょうが、本当にそうでしょうか。

上司に対して「嫌い!」という感情を持っているため、自分では他の人と同じように接しているつもりでも、無意識のうちに無礼な態度になってしまっていることもあります。

顔に出ていたり、つい返事が億劫になっていたりしませんか? 嫌いな上司だからこそ、自分でも意識して礼儀正しく振る舞うようにしましょう。

また、あなたが嫌っている上司は周囲のメンバーからも嫌われている可能性が高いです。そんな上司に礼儀正しく接することで、あなたの周囲からの評価も上司からの評価も高まり、関係性が良くなる可能性があります。仮にもし何か上司とトラブルになってしまっても周囲の方が味方してくれることも多くなります。

報告・連絡・相談を徹底する

話すこと自体がストレスになってしまって、ついしなければならない報告・連絡・相談を怠ってはいませんか?

「話しかける回数を減らすためにまとめて報告してしまおう」「これくらいの些細な相談ならしなくても問題ないだろう。自分の判断で進めてしまおう」などといった思考になってしまっている場合は、注意が必要です。

もし何か問題が起こった時に報告や相談を怠っていると、大事になってしまい、あなたの評価が下がることにつながります。最悪の場合、あなたの責任にされてしまう可能性が高くなります。

反面教師として捉える

嫌いな上司があなただけを目の敵にしているのであれば別ですが、そういった可能性は低いでしょう。他の部下からも嫌われていて信頼を獲得できていないケースが多いと思います。

あなたは、自分がもし上司の立場になった時や、先輩として後輩に接する時に、嫌われている上司と同じ態度や言動を取らないようにしましょう。

いまの上司は反面教師として、「このような言動には気をつけないといけない」「このような指示の仕方は部下が困るんだ」と学びに変えていく方法です。

目の前にある状況の解決にはつながらないかもしれませんが、あなたの立場が上になっていけばいくほど、あなたの糧になっていくことでしょう。

その立場になるための修行期間だと捉え、「嫌い」と相手を拒絶するだけでなく自分のための学びの場だと前向きに考えてみましょう。そうすれば、少し気持ちが楽になるかもしれません。

ここまで具体的なコツを紹介してきましたが、いずれにしてもマインドの持ち方のちょっとした工夫で乗り越えられるかもしれません。

上記のように、一つひとつを意識して行動することが難しいという方は、「上司にマネジメントされている」のではなく、「上司をコントロールしている」感覚を持つことがおすすめです。

実際に上司の行動や態度をコントロールするのは難しいと思います。そのため、相手によって態度が変わる上司であれば良い態度を取られている人を観察しましょう。そして、同じように振る舞うことで、だんだんと上司はあなたにも良い態度を取りはじめることでしょう。

また、話が長く、説教癖のある上司であれば、話すことで満足している可能性が高いです。よって、メモを取ったり相槌をうったり、相手の言葉をオウム返しのように「〇〇なんですね」と傾聴する姿勢を見せるだけで、上司が上機嫌になることが想定されます。そうすると関係性も改善していくかもしれません。

「私が話を聞いて上司を機嫌良く働かせてあげているんだ」と、考えるだけでも精神的な余裕が出てくるものです。

周囲の人からしても「あなたが上司を上手くコントロールしてくれるから、私たちも仕事が進めやすい」と評価されることにつながります。少し腹黒いやり方に聞こえるかもしれませんが、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という本で有名なドラッカーも提唱している考え方のひとつです。ぜひ参考にしてみてください。

ここまでの対処法を読んで、それらを実行する気力が残っていないと思われている人もいるでしょう。

限界を感じているから、この記事を読み始めたという人も多いはずです。

そこでここからは「自分なりに行動や意識を変えてみたけど、それでもやっぱり今の状況がつらい……」「これまでなんとか頑張ってきたけど、もう限界だ」という方のために、状況を打破するための具体的な方法を紹介します。

うざい上司に「限界だ」と思ったときの具体的な手段

これ以上我慢しつづけられないと考えている人に向けて、今の状況を脱するための方法をお伝えいたします。どの方法が自分に一番適しているか、検討しながら読んでいただけると幸いです。

  • 会社とは関係がない知人・友人に相談する
  • 社内の窓口に相談する
  • 社外の専門機関に相談する
  • 転職活動する

会社とは関係がない知人・友人に相談する

NG行動の裏返しになりますが、会社と関係のある同期や他の上司ではなく、会社と関係のない友人や家族に相談してみましょう。

会社の関係者に何かの拍子で情報が伝わってしまう危険性も低いので、安心して相談することができます。

会社のことを全く知らない第三者だからこそ客観的な立場から意見をくれるため、あなたが気づいていなかった解決策や対処法を教えてくれるかもしれません。

社内の窓口に相談する

もし相談できる知人や友人が近くにいない場合や、会社のことを相談して心配をかけたくない場合は、社内の相談を受け付ける部署や窓口に連絡するのも一つの手段です。

あなたが上司を嫌いな理由が、パワハラやセクハラなどのコンプライアンス的に問題のある行動だった場合については、法務窓口やホットラインへ連絡しましょう。

上司にされたことや発言、行動を日付とともにメモを取っておくことをおすすめします。それらの行為が一時的なものではないことや、客観的に見た際にパワハラやセクハラに当たるという証拠になります。こう言った問題は会社にとってもリスクの大きいことなので、誰が連絡したかわからないようにしながら、その上司への指導や配置転換など適切に対応してくれるはずです。

また、同様の理由で円滑な業務遂行に支障をきたしてしまっている場合は人事部などに相談することも考えられます。今の上司と同じ部署にならないよう配慮してくれたり、あなたが別にやりたい業務がある場合は他の部署等への異動希望などを聞いてくれたりする可能性があります。

社外の窓口に相談する

「会社社内の窓口は信用できない」「勇気を持ってせっかく相談したのに何も対処されなかった」そういった人は、社外の相談窓口の利用もおすすめです。

社外の相談窓口には、労働組合や総合労働相談センターなどがあります。働くことに関するさまざまな相談を無料ですることができます。もちろん秘密は厳守されますので、情報が漏れてしまう心配もありません。また社外からの指導がなされた場合、会社としても本気で対策しなければならなくなりますので、社内の窓口よりもより強力だと言えます。

こっそりと転職活動をする

どうしても今の会社が嫌になってしまった場合、転職して環境を変えるのも手段です。

「上司が嫌いというだけで転職しても良いの?」「そんな理由で転職する人なんているの?」そんな風に思われる人もいるでしょうが、上司との人間関係がきっかけになって転職活動をはじめる人は数多くいますし、退職理由の多くは「人間関係」によるものです。

ただ、転職をすると新しい会社で新しく一からキャリアを築いていかなければなりませんし、次の会社でも同様な人間関係の問題は発生する可能性はゼロではありません。

転職するとして、新しい職場ではどんな仕事をしたいのか、どんな働き方が良いのか、また面接などで自分の上司はどんな方になるのか、などをしっかりと考えて決断しましょう。

もし現時点では「転職するかどうかなんて決断ができない」という人は、転職エージェントに今の状況を伝えて相談するとよいでしょう。

自分の仕事やキャリアを見つめ直すきっかけになりますし、何人もの転職希望者を見てきたプロのエージェントの目から客観的なアドバイスをもらえます。迷われている方は、まずは転職サイトや転職エージェントなどに登録することからはじめてみてはいかがでしょうか。

まとめ

嫌いな上司との人間関係に悩んでいる人は少なくありません。

また、毎日の仕事のことですからとても大きな悩みになっていると思います。大事なことは一人で抱えこんでしまわないようにすることです。

仕事のパフォーマンスも悪くなりストレスも溜め込んでいってしまうと、どんどん悪循環に陥ってしまいます。 自分一人で問題を解決できるケースもあるかもしれませんが、周囲の方や社外の人の助けを必要とするケースもあります。

一人で思い悩まずに、友人や社外の方に相談するだけでも今の状況が整理できたり、気持ちがスッキリしたりするかもしれません。

今回ご紹介してきた嫌いな上司を乗り切るためのコツや対処法が少しでも参考になれば嬉しく思います。一度状況を整理して、進むべき方向性を見定めてください。