ビル管理・メンテナンス業界でトップシェアを誇る、三菱電機グループ傘下の三菱電機ビルソリューションズ(旧:三菱電機ビルテクノサービス)。創立は1964年であり、歴史ある日本企業の1つです。そのため入社して働いているのは「勝ち組」であるといわれることもしばしば。
一方で、古い会社であるゆえに、旧三菱電機ビルテクノサービス時代から続く、旧態依然とした企業風土は残っています。時代にそぐわない企業風土に嫌気がさして、退職する社員が多いというのも事実です。
今回は、三菱電機ビルソリューションズを辞めたいと考えている方、また「入社すれば勝ち組なの?」と疑問に思っている方向けに、退職理由や企業体質など、口コミをもとに実態に迫っていきます。
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三菱電機ビルソリューションズ(旧:三菱電機ビルテクノサービス)の基本情報
まずは、三菱電機ビルソリューションズの基本情報についてみていきましょう。
就活サイトの口コミや転職サイトの公開情報をもとに以下の表にてまとめました(調査日は2023年1月)。
平均年収 | 525万円 |
---|---|
有給休暇取得数 | 16.9日 (2021年度実績) |
有給休暇消化率 | 49.3% |
月間残業時間 | 36.1h |
育児休業取得者率 | 男性:0.0% 女性:3.6% (2018年度実績) |
採用者数 (新卒採用者) |
2020年度:259人 2019年度:230人 2018年度:262人 |
離職者数 (新卒採用者) |
2020年度:10人 2019年度:6人 2018年度:11人 |
直近3年間の定着率 (新卒採用者) |
2020年度:96.1% 2019年度:97.3% 2018年度:95.8% |
新卒・経験者比率 | 85%(新卒):15%(経験者) |
平均勤続年数 | 14.2年 (2022年1月31日時点) |
平均年齢 | 41.5歳 (2021年度末時点) |
三菱電機ビルソリューションズでは、経験者の採用は各支店ごと行っており、常時募集しているわけではありません。それに対し、新卒の採用人数は直近3年間で平均およそ250人。
社員の入社に関する新卒・経験者比率が85%:15%となっているので、8割以上が新卒入社の社員であることが分かります。新卒入社後3年間の定着率は95%以上と高い数字になっています。
次に給与面についてみていきます。国税庁の調査結果によると、建設業界の平均給与は509万円であり、三菱電機ビルソリューションズはその平均を上回っています。
社員の定着率や給与面をみると、三菱電機ビルソリューションズは優良な企業であるといえるでしょう。
一方で、直近3年間における新卒採用者の男女別割合は、男性が91.2%、女性が8.8%となっており、新卒社員のほとんどが男性です。
また、育休取得者率は男性が0%、女性が3.6%であり、厚生労働省が発表している全国平均を男女ともに大きく下回っています。
会社としては、女性の活躍推進を打ち出していますが、実態としてはまだまだ男性が中心の企業風土が根付いていると考えられます(参考:三菱電機ビルソリューションズ株式会社「女性の活躍推進」)
三菱電機ビルソリューションズ(旧:三菱電機ビルテクノサービス)やばい・激務って本当?企業体質は?
三菱電機ビルソリューションズの企業体質や実態について、会社の特徴から紐解いていきます。
三菱電機ビルソリューションズは、ビル設備管理・保守の国内最大手企業で、国内シェアの1/3を占めています。
参入障壁が高い業界でもあり、売上・利益ともに好調ですが、組織文化もその影響を受けているようです。参入障壁が高く、事業が好調でなおかつ歴史が長い会社は、変化する必要性がさほど高くありません。
そのため、「古い日本の企業文化」の良い面も悪い面もそのまま残っており、年功序列の風土、「勤続年数が長い人が偉い」という考え方が根付いているといえるでしょう。
三菱電機ビルソリューションズには、新卒時から定年まで勤める社員が多いです。これは、会社が伝統的な価値観を守り続け、その価値観に沿った成功を収めるために、現在の労働力が必要であることを証明しています。
逆に、この企業文化に適応できない社員は、パフォーマンスを発揮できず、ついていけなくなることも容易に想像できます。
このように、馴染める人は馴染みやすく、馴染めない人は致命的に馴染めないという、「日本の古い企業文化」の長所と短所が残っている会社であるといえます。
三菱電機ビルソリューションズ(旧:三菱電機ビルテクノサービス)を辞めた人の退職理由
ここでは、実際の口コミをもとに三菱電機ビルソリューションズを辞めた人の退職理由について紹介していきます。
年功序列の文化が嫌だった
三菱電機ビルテクノサービスの退職理由で最も多いのが、年功序列の社風への嫌気です。
実際の口コミでも「昭和の社風」に対する不満が多く、年功序列のため出世が難しいという声があがっています。
このような社風だと、若手社員は先輩の退職や昇格を待つばかりで、キャリア形成がうまくいかず、宙ぶらりんな状態になってしまいます。
また、この「年功序列文化」の弊害は、給与や福利厚生への不満にもつながっていると考えられます。年長者の勤続年数が長いと、若手社員は競争力のある賃金を得ることが難しくなります。
特にベテラン社員の中には、業績や会社への貢献度ではなく、勤続年数で評価され高い賃金を得ている人もいるため、若手からの不満が募るのです。
ワークライフバランスが悪い
ワークライフバランスの悪さも退職理由になっています。
仕事がハードで休日も会社から電話がかかってくるなど、体が休まらないといった口コミが見受けられました。
また、たびたび転勤があることへの不満も多く、転勤がきっかけで退職するケースも少なくないようです。
転勤を余儀なくされた社員のなかには家庭を持っている人もいるでしょう。単身赴任であればまだよいですが、家庭がある場合は、頻繁に居住地を変えることを負担に感じるケースもあるようです。
将来的な昇進やスキル向上が望めない
スキルアップやキャリアアップが望めず、退職したを決意したという人も多いようです。
その背景には、職種を変えることがほぼ不可能な人材育成制度があり、社員は入社以来ずっと同じ仕事をしつづけることもあります。
毎日同じことの繰り返しでマンネリ化し、新しい職場を求めて辞めていく社員がいるのも当然といえるでしょう。
三菱電機ビルソリューションズ(旧:三菱電機ビルテクノサービス)を辞めた人たちの就職先は
三菱電機ビルテクノサービスを辞めたいと考えている人は、すでに退職した人がどんな会社や業界に転職したのか、転職先の傾向が気になりますよね。
退職者の転職先と似たような会社であれば、転職できる可能性が高いといえます。
就活サイトなどの口コミをみるかぎり、三菱電機ビルテクノサービスOBは、「同業他社への転職が最も多く、異業種への転職も一定数ある」ようです。
同業他社とは、「日立ビルシステム」「東芝エレベータ」「NTTファシリティーズ」「フジテック」「東急コミュニティー」などが挙げられます。
また、三菱電機ビルソリューションズは三菱電機グループであるため、三菱電機グループ内の他社へ転職するケースもありました。
同業種での転職を検討している方は、専門分野での知識・携わりの強化を念頭に置き、転職先選びをしてみましょう。また、関連業界に関するセミナーなどへの参加など、知識の幅を広げることも有効です。
三菱電機ビルソリューションズ(旧:三菱電機ビルテクノサービス)を辞める方法
ここからは三菱電機ビルソリューションズを辞める決意をしたあと、どのように退職の手続きを進めるかについて解説していきます。
退職までは以下の手順で進めましょう。
- 退職希望日を決める
- 上司に退職の意向を伝える
- 退職に必要な書類を提出する
- 仕事の引継ぎを行う
退職希望日を決める
まずは、いつ退職するのかを決めます。次の職場が決まっている場合は、入社日の前日が退職日になるのが一般的です。
また、最終出社日の目安についても決めておきましょう。
最終出社日と退職日は異なる場合もあります。あくまで退職日は、契約上において社員ではなくなる日のこと。有給などが残っている場合は、最終出社日から退職日まで期間が空くこともあるので、有給の残日数については事前に把握しておくと安心です。
上司に退職の意向を伝える
退職希望日と最終出社日を決めたら、退職の意向を上司に伝えます。
引継ぎのスケジュールなどもあるので、希望通りにいくかは分かりませんが、次の職場との兼ね合いなどもあると伝えれば、うまく調整してくれるでしょう。
人によっては、退職を受け入れてもらえないといったケースもあるでしょう。ただし安心してください。民法にて、当事者が解約を申し入れてから2週間が経過すれば契約は終了すると定められています。
とはいえ、「退職する場合は1カ月前まで意思表示をする」といったルールが定められている企業は多いです。円満退社するためにも、退職希望日の1カ月前までに申告するのが望ましいですね。
退職に必要な書類を提出する
退職の意向を伝え、退職日も決定したら退職に必要な書類の提出が必要です。会社によって書類は異なるので、漏れのないよう人事や労務の担当者に確認しましょう。
また、次の勤務先で必要な書類があれば、このタイミングで伝えておきましょう。被保険者資格喪失届や離職票など、すぐに発行できない場合もあるので早めの行動が大切です。
仕事の引継ぎを行う
最終出社日までに仕事の引継ぎを行います。どの業務を誰に引継ぐかや、引継ぎのスケジュールなどは、上司と相談し、ギリギリで焦ることのないよう計画的に進めてくださいね。
三菱電機ビルソリューションズ(旧:三菱電機ビルテクノサービス)を辞めたいと思ったらすべきこと
三菱電機ビルソリューションズからの転職を成功させるためには、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは転職活動のプロ。その人の経歴や希望条件に合った企業を紹介してくれるのはもちろん、内定までの選考をバックアップしてくれます。
また、転職エージェントを利用する際は、エージェント選びが重要になります。三菱電機ビルソリューションズからの転職であれば、大手企業のハイエンドポジションを数多く担当し、実績のあるエージェントを利用するのが良いでしょう。
転職は個人の人生を大きく左右するため、知識や経験はもちろん、親身になって一人ひとりのニーズを把握し、最適な職務をマッチングしてくれるようなエージェントを選ぶ必要があります。
初めての転職だとしても、不安に感じる必要はありません。エージェントには退職を意識し始めたタイミングから相談に乗ってもらえるので、積極的に利用してみましょう。
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