転職エージェント

転職エージェントの報酬は「成約紹介料」モデルであることを知っておこう

転職エージェントの報酬のアイキャッチ

仕事を探すにあたって転職エージェントに登録・利用するときにお金はかかりません。では、転職エージェントはどこから、どのように収益を上げているのでしょうか。

結論からいうと、転職エージェントは求職者からではなく、求人を行っている企業から報酬をもらっています。

仕事を探している人にとっては無料で転職エージェントを利用できるので、転職エージェントの報酬体系や報酬相場を知っておく必要はないと思われるかもしれません。ですが、転職エージェントの報酬の仕組みを知らないと「強引に転職をすすめられる」「条件にあわない求人先しか紹介されない」といった場合に、どのように対処すべきかわからなくなる可能性があります。

転職エージェントの収益構造を把握しておくことで、キャリアコンサルティングの言動の裏にどんな意図があるのか推測することができるようになります。うっかり自分が希望していない転職活動をしてしまうことがないよう、ざっくりと転職エージェントの報酬体系をおさえておきましょう。

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転職エージェントの報酬体系は「成約型紹介料モデル」

転職エージェントの報酬体系は「成約型紹介料モデル」となります。

転職エージェントの仕事は、求人企業と求職者のマッチングです。

求人先の企業に、どのような業種の、どのような人材が欲しいかヒアリングを行い、要件をまとめます。そして、転職を志望しているユーザーに連絡を行い、その人に合った適切な求人企業を紹介するのが役割です。

そして企業と求職者がお互い納得して、内定と内定受諾が出れば(成約すれば)企業から紹介料というかたちで報酬を受け取ります。これが「成約型紹介料モデル」です。

人材紹介会社は、主に次の3つに分かれます。

  • 一般紹介/登録型……企業から求人依頼を受けて、求職者に企業を紹介する最もポピュラーな形態
  • サーチ型……企業から求人依頼を受けて、現役で働いている人材を探し、求人会社と引き合わせを行う形態。いわゆる「ヘッドハンティング」で、市場価値の高い人材がt対象
  • 再就職支援型……リストラなどで職がない方に向けて、新たな職に就けるよう支援する形態

転職エージェントは「一般紹介/登録型」という形態を取ることが主流ですが、部分的にはサーチ型で人材を探している会社もあります。

いずれにせよ、内定の受諾があってはじめて報酬が発生することに変わりはありません。

転職エージェントの報酬相場は内定者年収の約30~35%

具体的に、転職エージェントは企業からどれくらいの成果報酬を得ているのでしょうか。細かな条件は会社によって変わりますが、おおよその相場の目安があります。

転職エージェントに入る成約報酬金額の相場は、ズバリ内定者の年収の30~35%です。この基準はリクルートが作り、その後ほかの転職エージェントもおおよそこの基準にならっています。

たとえば年収400万円の条件で内定が決まった場合、130万円以上が転職エージェントのもとに入ります。年収1000万円なら、その報酬金額は300万円を超えるのが相場です。

type転職エージェントは、次のように手数料を明記しています。

職業紹介が成功した場合における当該求職者の年間賃金の35%とします。
届出制手数料に係わる手数料表(上限額)

日本では内定者の年収の30%~35%が転職エージェントの報酬金額の相場となるわけですが、世界では年収の15%~20%が相場といわれています。日本の雇用の流動性が低いなど、理由はいくつか考えられますが、日本の人材紹介業は比較的高い報酬を得ているといえるでしょう。

転職エージェントの報酬に関連するよくある質問

最後に、転職エージェントの報酬の仕組みについてよくある疑問に対してお答えします。

企業はどうして転職エージェントに多額のお金を支払えるの?

ここまで見てきたように、内定者の年収にもよりますが、企業は採用を決めることで100万円単位のお金を転職エージェントに支払うことになります。決して少なくない金額を、どうして企業は支払うのでしょうか。

転職エージェントを利用する方は、すでに社会人としての経験があり、人によってレベルは異なりますが一定のスキルがあることが一般的です。そういった人たちを紹介するように、最初に条件提示をしているため、企業はいわゆる「即戦力」となる人材を獲得できます。つまり教育コストをほとんどかけずにすみます。

さらに、転職サイトに求人広告を掲載するのも数十万円ものお金がかかります。転職サイトの場合は「掲載料モデル」を取っているため、仮に1人も採用できなかったにせよ、求人広告を掲載するためのコストがかかります

転職エージェントの場合は求人を出している企業が「この人が欲しい」と思い、内定を出し、そして雇用契約が成立した場合のみ支払いが発生するので、無駄なコストが発生しにくいという利点があります。

いまの時代、採用にお金がかかるのはあたり前のこととして認識されています。自社の従業員の人的なつながり(紹介)によって採用を決める、いわゆる「リファーラル採用」の場合、紹介者に数十万円の紹介料を会社が払う制度もすでにIT企業では一般的なものになっていることからも、採用費としてある程度かける企業が増えていることがわかります。

内定辞退した場合は、報酬は支払われるの?

内定を辞退されてしまった場合は、報酬は支払われません。求職者からすると、担当のキャリアコンサルティングの方に「申し訳ない」と思うこともあるかもしれませんが、自身のキャリアを優先して問題ありません

もちろん、同時並行で他の企業にも応募していることをアドバイザーには伝えておいたほうがいいでしょう。

なかにはやや強引に内定承諾を迫るアドバイザーがいますが、これは言語道断です。誠実に対応すること、モラルをもつことは重要ですが、自分が望む仕事、条件を見失わないように転職エージェントを活用しましょう。

成功報酬はどのタイミングで企業から支払われるの?

転職エージェントによって異なりますが、雇用契約が成立した翌月に成功報酬が支払われることが一般的です。

早期退職した場合は、報酬金はどうなるの

いくら即戦力を期待されても、入社後1、2ヵ月で大きな成果を出せる人は少ないのが現実です。パフォーマンスを発揮する前に辞められてしまうと、企業にとっては少なからぬダメージとなります。

企業側は中長期的な観点で雇用しているため、意図せずにすぐに辞めてしまった場合は、成約報酬をいくらか返還するという契約を結んでいることが多いです。たとえば「1ヵ月で辞めたなら報酬金額の8割を返却する」「3ヵ月以内に辞めた場合は、報酬金額の5割を返却する」といった契約内容があります。

まとめ

この記事では、あまり知られていない転職エージェントのビジネスモデルについて解説しました。

内定辞退や早期退職した場合「転職エージェントの担当者に迷惑がかかるのではないか……」と不安に思う方もいらっしゃいますが、その感情で自分のキャリアの方向を変える必要はありません。自分に合っていないと思いながら働きつづけるのは、企業にとってもあなたにとっても不幸なことです(ただ、当たり前のことですが、そもそも入社する気持ちもないのに面接を受けるといったことは避けてください)。

内定受諾をしてはじめて報酬が得られるため、転職エージェントのなかには強く転職の決定を求めてきたり、比較的容易に内定が得られそうな求人ばかりを紹介してくるところもあります。このような担当者にあたった場合は、他の転職エージェントに登録するなどの対処が必要です。

転職エージェントは使い方を選べば、転職活動を上手く進める武器になります。この記事を参考に、転職エージェントを賢く使う方法を見つけていただければ幸いです。