100人のライフワーク

夢は息子がキックボクシングの世界チャンピオンのベルトを巻くこと

さららさんアイキャッチ
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わたしの名前はさららです。わたしはシングルマザーで2児の母親をしています。
普段はフリーランスで仕事をしながら家事に育児、こどもが持つ夢に向かう道を一緒に歩み協力する毎日を過ごしています。

わたしの息子は現在小学2年生。
年長の夏にキックボクシングを習い始め、息子の目標はキックの世界チャンピオンになること。その夢に向かって毎日練習しています。

キックボクシングを始めた理由

息子が5歳前の頃、実の父親のことを意識しはじめました。
うちにはいないのだけど、何度かは会ったことがありました。彼の父親はプロボクサーで世界ランク上位にも入るような選手でした。

父親を意識しはじめたこの時期に、息子が赤ちゃんだった頃に一緒に試合を見に行った時の動画や勝った時にリングにあげてもらってベルトを巻く父親に抱っこされている写真を見せてあげました。息子は物凄く興味を持ち始め「ボクもボクシングで勝ちたい」と言いました。

父親はボクサーですが、わたしはアマチュアでキックボクサーをやっていたtめ、自分が教えやすい事もあり、息子を連れてキックボクシングの門をたたきました。息子5歳、年長の夏のことです。

少しハンデを持つ息子への心配事

わたしの息子には軽度発達障害があります。生後10か月から疑いをかけられ、五歳で自閉症スペクトラムとの診断が下りました。知的には問題ない診断ですが、ボーダーのあたり。

精神的には実年齢よりマイナス2歳。何でも過敏に感じる傾向や聴覚過敏があります。

過敏に感じる自閉症の性質上、物凄く怖がりなので、試合会場での響く音や緊張に耐えられるのかなどの心配がありましたし、言葉で説明される時の理解力が乏しいため、練習についていけるかなど、息子には負担が大きい部分がたくさんあるなと思いました。

練習は絶対に休まない息子

自閉症のこどもにはルーティン化されていることをやらなければ気がすまない、という傾向が強い子が多いです。息子も例外ではなく、練習のある日は絶対に休みませんし、息子はキックボクシングを始める前から幼児クラスのテコンドー教室にも通っており、このテコンドーの練習もわたしの用事で数回休んだ以外は3歳という小さな年齢でも練習に行くことにこだわり「行きたくない!」と言ったことは1度もありません。下手クソでなかなか上手にはなりませんが、ここでも「色帯ほしいねん!やめへん」と継続の意思を示します。

本当に上達が悪く、後から入門してくる子達に抜かされまくって母であるわたしが精神的に落ち込むことが多いです。でもテコンドーも息子が続けたいのならサポートしていこうと決めています。こういうルーティン化されたことは「必ずやらなければ気が済まない!」という自閉症の傾向が習い事にうまい具合に働いているのだと感じます。

毎日の家練をスタートした日

息子は同じジムの友達が試合に出たことにより「ぼくも試合出たい!」と言い出しました。

これまでの1年間は土曜日のみの練習でしたが、試合に出て本格的にやっていくならばと、水曜日の練習にも参加することになりました。週2回の練習になってから2か月後にデビュー戦をしましたが結果は惨敗。でもダウンを2回とられながらも、最後まで向かって行った小学1年生の姿を評価されたのか敢闘賞を授与して頂けました。息子は負けたけど凄く励みになったようで「次は絶対勝ちたい!」と目をキラキラさせて言いました。

勝つために「家でも練習しようか?」のわたしの誘いにすぐ頷いた息子。

次の日さっそくミットを購入し、この日からジム練習とテコンドーがない日は必ず家練をすることになったのです。

ぶつかることもある家練でもコミニケーションでもある家練

仕事が終わって家事を済ませ、1歳の娘の散らかしたオモチャを片付け、「あ〜しんど……」となっている日もあります。家練習は親子なので息子も気が抜けている日もあります。そうなるとわたしがイライラして息子の練習にキツく当たってしまい、怒鳴っているだけの時もあります。教えているのに口答えしてきたりで喧嘩になることも。

ですがわたしにとっては大切な親子の時間でもあるんですよね。時にはふざけて戦いゴッコをしたり、ボール遊び感覚で柔らかいボールを投げて避ける練習は盛り上がります。

遊びもいれつつ、厳しさもいれつつの家練習は家族の大事なコミニケーションになっています。

発達障害があっても諦める必要はない

息子はとても頑張り屋。今はチャンピオンに向かって親子でチャンピオンロードを歩んでいる道中ですが、息子が発達障害の疑いをかけられ、他の子供と比べてとてつもなく育てにくかった頃、夢がキックの世界チャンピオンだなんて想像もしなかった。

この子には障害があるから大きな目標はもてないし、できないと心のどこかでいつも思っていて自責の念にかられていました。でもこんなにも他の子供より【頑張る力】を持って生まれた!ということがわかり、わたしは今彼の夢を叶えるべく本気でチャンピオンロードを息子と歩んでいます。

息子の努力する姿を見てきて、ハンデがあっても諦める必要はまったくないと、わたしの考えは以前と180度変わりました。

最後に

平坦な道では決してないけれど、息子がチャンピオンを目指して日々練習、葛藤するのをサポートし、これからの人生を歩んでいくのがわたしのライフワークです。